健康に生きるためには毎日の様々な環境の変化を受容しポジティブに捉えていく、感性の多様性が必要になる。それは心の柔軟性とでも呼ぶべきものなのだろうが、アップリカ育児研究所から出版された小林登先生の「母学」は胎児から赤ちゃんたちの成長を段階的に観察し、それぞれの家庭の中で育児における健全な心身の成長を促すための心と体のスイッチの入れ方を合理的に解説する。

つまり、単なる胎教論や育児論と違って目に見えない母子の相互作用を科学的に論理的に説明しながら、生きるとは、もしくは心の在り方とは、という哲学、そして、感動という生命のモチベーションの言及にまで達しているのである。その提言は芸術の存在意義をも問うものだと思う。なぜなら母子の目に見えない相互作用、それは心の伝達というものであり、それを私たちは自身の中で生涯熟成する。「母学」は多くの人が、時間が経つにつれ忘れかけている時に目に見える形でもう一度思い出させてくれる、その稀有な作業、そして存在が芸術であり、芸術家なのではないか。だからこそ芸術は創造的な社会のイノベーションの源泉になりうるのだと思う。

素晴らしい母に誘う、それは芸術の発展をも意味している。その展開をぜひ体験していただきたい。

伊東順二

伊東 順二

 東京藝術大学特任教授。美術評論家。アート、音楽、建築、都市計画など分野を超えたプロデュースを多数手がける。1995年「ベニス・ビエンナーレ」日本館コミッショナー。2005年~13年富山大学教授。08年〜12年「金屋町楽市」実行委員長。前長崎県美術館館長。パリ日本文化会館運営審議委員。富山市ガラス美術館名誉館長。

母学(BOGAKU)の由来、

書籍 "母学"

小林 登

東京大学名営教授、国立小児病院名営院長、「母学 」著者。世界小児科学会会長を務めた小林 はその著書、母学で 「乳幼児期はシナプスの形成が活発で、環境の影響をうけやすい。言葉を持たない赤ちゃんは五感の感覚器からの刺激をうけな いと、その刺激を感する神経細胞のネットワークシステムが作れない。 ここに母子相互作用の必要性がある。」と説き、同持に「人間には感覚器を刺激する芸術が必要であることは言うまでもない。芸術は人間だけが持つ心を育てる感性の刺激である。」と説く。

発行元

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