産声

赤ちゃんが生まれた時、「オギャー」と高らかに泣く声。この声こそ、呼吸の始まりで産声(うぶごえ)といいます。赤ちゃんがお母さんの体外に出ると、赤ちゃんの血液に流れの変化がおき、酸素が少なくなり、皮膚が刺激されると、呼吸が始まります。赤ちゃん自体はお母さんのおなかの羊水の中で練習を積んでいるので、肺呼吸はスムーズに始まります。また、お母さんのおなかから、酸欠状態になっての分離、新たに経験する音や光に恐れて泣くというのも一つの理由と考えられています。なかなか泣き止まない赤ちゃんでも、抱っこしたり、なでてあげたりすると泣きやみます。これは、赤ちゃんは肌でやさしさを感じることができ、子宮膜のなめらかさの感じを思い出して安心して泣きやむと考えられています。このことは赤ちゃんの皮膚の触覚が充分に発達していることを示しています。

(小林登『母学』アップリカ教育研究所発行より)

関連する項目

卵膜

妊娠したお母さんの子宮内にできる膜のこと(「らんまく」と呼びます)。赤ちゃんを囲むようにでき、中には羊水が満た

Read More »

幼児期の発達

幼児期とは、離乳がほぼ終了する 1歳前後から就学前までの 5〜6 歳頃の時期。この発育に関しては5つの決まった

Read More »

赤ちゃんに必要なエネルギー

赤ちゃんにとって必要なことは、十分に成熟していない体を駆使し体をつくりながら、それを維持し、まわりの世界に手際よく、きわめてはやい速度で、発育をとげなければなりません。

Read More »

お絵かき

幼児期のお絵かきは順番にできるようになります。 最初からむずかしいことはできません。 1.まねをして線をひく

Read More »

母学

  東京大学名営教授・国立小児病院名営院長の小林登によって規定・提言された概念。小林は「子ども生命感

Read More »